Officeをアンインストールする時、通常は設定から操作すると思います。しかし、設定からだと「完全」にOfficeのアンインストールはできないようです。
試行錯誤をした結果、完全アンインストールに成功したので、自分の備忘録として書きます。
この記事では、Officeを完全にアンインストールできずに困っている方向けに、ODT(Office展開ツール)を使って完全削除する手順をまとめています。
困っている方の参考に少しでもなれば幸いです。
弊社の状況:半期エンタープライズチャネルで運用
弊社で購入している一部のパソコンは、最初からOffice365がプレインストールされているのですが、更新プログラムのチャネルが「月次エンタープライズチャネル」です。
グループ内でチャネルが「半期エンタープライズ」に指定されているのですが、月次から変えたくでも、親会社に問い合わせる必要があるのでなかなかややこしい。
それなら、アンインストールしてインストールし直した方が早いんですよね。
さらにプリインストールされているOfficeのビット数は64ビット。グループ内で提供されているインストーラーでは32ビット。
設定からアンインストールしても、結局は何かが残っているらしくて、違うビット数だとインストールできない!ということがよくありました。消しているのになぜ…
Windowsに搭載されている「問い合わせ」の実行
昔はアンインストールサポートツールをダウンロードしてアンインストールすれば良かったのですが、少し前(だいぶ前?)から、Windowsに搭載されている「問い合わせ」アプリからできるようになったみたいです。
便利になったのか、不便になったのか、どっちなんでしょうかね?
アンインストールする際に問題が発生しました。
本来は、「Officeのアンインストール」と入力して、画面の指示に従えば自動でPowerShellが起動して、アンインストールが始まるはずなのです。なのに、出てくるのは「問題が発生しました」
まだ、使用歴が長いパソコンなら、溜まりに溜まった何かが邪魔してるんかなと思えるのですが、初期化ほやほやのパソコンでこれ。なぜ???
再起動を繰り返しても結果は変わらず。アンインストールできないと、先に進めない!
解決法をCopilotに聞いてみた
とりあえず、仕事で困ったことがあればまずはCopilotに聞いているので、今回も教えを乞うことにしました。
すると、大体こんな感じの回答が。
実際にCopilotに質問してみたところ、以下のような手順を教えてくれました。
🧼 Office 365 Enterprise を完全アンインストールする手順(ODT使用)
✅ ① Office展開ツール(ODT)をダウンロード
- Microsoft公式 ODTダウンロードページから取得
 - ダウンロードした 
.exeを実行 →setup.exeとconfiguration.xmlが展開されます 
✅ ② 構成ファイル(configuration.xml)を作成
以下のような内容に編集してください:
<Configuration>
  <Remove>
    <Product ID="O365ProPlusRetail" />
  </Remove>
  <Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" />
</Configuration>
💡 Product ID は通常 O365ProPlusRetail で問題ありませんが、もし O365EnterpriseRetail など別IDが使われている場合は、インストール時の構成に合わせて変更してください。
✅ ③ コマンドプロンプトで実行
setup.exeとconfiguration.xmlがあるフォルダを開く- アドレスバーに「cmd」と入力 → コマンドプロンプトがそのフォルダで開きます
 - 以下のコマンドを実行:
 
setup.exe /configure configuration.xml
✅ ④ 完了後にPCを再起動
アンインストールが完了したら、念のためPCを再起動してください。
🧠 補足情報
- 管理者権限で実行:
setup.exeは右クリック →「管理者として実行」してください - PowerShell不要:ODTはコマンドプロンプトで動作するため、PowerShellが起動しなくても問題ありません
 - 構成ファイルの構文ミスに注意:XMLタグの閉じ忘れなどがあると失敗します
 
ちなみに、上記は自宅のパソコンで聞いてみた結果ですが、会社のパソコンではレジストリの削除も書かれてあったので、その通りにやってみました。
結果:アンインストールと再インストールの成功
Copilotの教えの通りに進めると、アンインストールに成功していたようで、無事にインストールしたいビット数でインストールできました!
レジストリはちょっと触るのが怖いのですが、「不具合が起きてもパソコンを初期化すればいいか〜」くらいの気持ちでやっていました。本当はダメなんですけどね…
何はともあれ、アンインストールできて良かったです。
でもこれ…他のパソコンもこれしないといけないの??それはそれで面倒くさいですね。
最近納入したパソコンはこんなことしなくても良いのですが、初期に納入したパソコンはやらないといけないんですよね。退職などで返却されたときくらいにしか使わないですが…
まとめ:Officeの完全アンインストールはODTが確実
設定からではOfficeを完全に削除できないケースがあります。
ODTを使えば、ビット数の違いやチャネル設定に関係なくクリーンな状態に戻せます。
環境に応じて自己責任で実施しつつ、再インストール後はチャネル設定を確認しておくと安心です。
もし、Officeの完全アンインストールでお悩みの方がいらっしゃれば、参考になれば嬉しいです。

  
  
  
  


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