【体験談】元携帯販売員が語る、量販店でのリアルな日々と今につながる学び

携帯販売のリアル 30代女のキャリア

新卒の時に入社した無期雇用派遣の会社での出来事です。

当時は、家電量販店で携帯販売の仕事をしていました。およそ4年半!

派遣社員として、いわゆる「郊外型の店舗」の携帯コーナーで働いていた時期があります。

携帯販売の仕事って「ノルマがきつそう」「クレーム多そう」といったイメージを持たれがちですが、実際はやりがいも多くて、得られる経験値はかなり大きい仕事でした。

今回は、そんな当時の仕事内容や感じたこと、そして今の自分にどうつながっているのかを振り返ってみます。

仕事内容

私の場合はキャリアショップではなく量販店だったので、ショップで勤務している方より仕事内容は少ないですが、携帯販売の仕事は、想像以上に多岐にわたります。

ざっくり挙げるとこんな感じです。

接客対応(まずはここから)

基本中の基本です。接客しないと何するん?ってくらい大事な仕事ですね。

携帯コーナーでの接客はもちろん、電気屋さんなのでパソコン等の物販をしつつポケットWi-Fiの提案をすることもありました。

たまに電気屋さんの社員さんが家電の接客をした後に、お客さんを紹介してくださることもありましたよ。

例えば、冷蔵庫を買ったお客さんの商談が終わった後に、会計の準備中にちょっと話をさせてもらいました。

成約に至ることはそこまで多くはなかったですが、接客の入り口は多い方が良いですからね。

契約手続き(iPadを使って入力作業)

接客(たまに指名買いもありますが…通称「これちょ」※指名買いの俗語)の甲斐あって成約になった後は、契約手続きです。

少し前にワイモバイルを契約しにお店まで行ったのですが、最近はお客さんに動画を見てもらうようになったんですかね?

私の時は、ちゃんと重要事項説明書をお客さんの目の前で一緒に読み合わせしていました。時代は変わっていきますね。

説明が終わった後は、iPadで必要事項を入力して契約手続きを進めます。まあ、プランとお客さんの情報を間違えなければ大丈夫です。

あと、たまにキャンペーンを適用させるのにコードの入力が必要なことがあるので、コードの入力漏れがないように気を付けるくらいですね。

コードの入力漏れはクレームの原因になりますからね…恐ろしい子…

問い合わせ対応(電話・対面・クレーム対応も)

これが一番神経を使う業務…問い合わせ対応というかクレーム対応…

自分がやらかしたクレームを受けることもありますし、過去のスタッフが起因のクレームを受けることもありました。

過去のスタッフのクレームを受けた時は、申し訳ないと思いつつ、お客さんと一緒に過去のスタッフに対しての不満を言い合ったこともあります。笑

共通の敵を作れば大体怒りは収まってくれるのです…経験上…

売り場の清掃・販促物の整理

これも大事な仕事です!販促物が古かったらクレームの元になりますからね。

良いのか悪いのかは置いといて、パワーポイントで自作のPOPを作ったこともありました。たぶん今はダメなやつですね。レギュレーション(ルール)が厳しい!

私が常駐していたお店はキャリアスタッフが一人稼働だったので、自分がやりやすいように販促品を自分で用意していました。

まあ、カウンターで接客する分には、自作のツール使っても良いのでは?と個人的には思います。誤認されるような表現を避けることは前提で!

販促物作るのは楽しかったなー。その販促物に対してお客さんが反応してくれるのをダイレクトに見るのは、なかなか嬉しいものです。

キャンペーン・施策チェック

定期的に変わるキャンペーンのチェックも欠かせません!強力な武器になりますからね。

自分のお店(販路)のキャンペーンを調べることはもちろん、近くにあるなら競合店のキャンペーンを知っておくことも重要です。接客する時に先手を打てますからね。競合店の方が内容が充実していることも多々ありましたが…キャッシュバックは強い!

量販店のキャンペーンは値引きではなく、どちらかというとポイント進呈が多いですし。

新生活シーズンやボーナス商戦の時期は、ポイントを絡めて『欲しい商品が実質安く買える』と訴求ができるんですけどね。

在庫発注や量販店社員さんへの勉強会(SV時代)

在庫の発注は基本的に量販店の社員さんの仕事ですが、どの機種が何台残っているかは常に把握しておく必要があります。

SV(ラウンダー)時代には、担当店舗の社員さんへ携帯機種やプランの勉強会を実施することもありました。

スタッフ不在店を担当していたので、社員さんに少しでも知識を持ってもらうことが大切でした。

良かったこと・しんどかったこと

どの仕事にも言えますが、良かったこと・しんどかったこと、それぞれあります。

携帯販売員ってやめとけとか、ブラックとか、結構な言われようですが、向いている人には結構向いている仕事な気がします。コミュ力おばけな人とか。

良かったこと

4年半の携帯販売を経て、やって良かったな~と思ったことはこんな感じ。

  • 自分の接客を気に入って、家族全員分を契約してくれたお客さんがいた
  • 携帯料金プランや通信の仕組みに詳しくなった
  • 新機種をいち早く触れる(そして欲しくなる…笑)
  • 平日休みのありがたさを実感
  • 商業施設内の従業員特典や、量販店の社員さんとの関係で得られるちょっとした恩恵も

印象に残っているのが「競合店のキャンペーンの方が良かったのに、わざわざ私指名で来店してくれた」こと。

厳密には私が担当を外れたあとの話ですが、昔、ご案内したお客さんが近隣のショップのキャンペーンをスルーして来店してくださったことがありました。それも、家族のスマホを契約した時に、丁寧に対応してもらったからという理由で。

このこと、後任の人(同期)から教えてもらって、お客さんも良い人だし、それを教えてくれた同期もええ人!ってなりました。

直接言ってもらえるのも嬉しいですが、人づてに教えてもらえるのも結構嬉しいですよね。

自分の対応を褒めてもらえるのは、やりがいを感じられます。

しんどかったこと

もちろん、楽しいことばかりではありません。辞めたい…と思ったこともあります!それも一度や二度ではない!!!笑

  • ノルマや数字のプレッシャー
  • 頻繁に変わる料金プランやキャンペーンの暗記
  • クレーム対応や、オプション説明の難しさ
  • データ移行を求められるプレッシャー(原則NGなのに頼まれる)
  • 個人情報管理の緊張感(免許証返し忘れは本当に怖い)

店舗スタッフとSVの間に、いろんな店舗を回るイベントディレクターをしていた時期があったのですが、まあ…数字が全てだったので結構つらかったです。転職を考えたこともあります。

ただ、店舗の人や、他キャリアスタッフなど、周りに良い人が多かったので、なんとかなった気もします。

クレーム対応終わったあとに「お疲れさま」と一言かけてもらえるだけでだいぶ違います。

接客業あるあるだと思うのですが、理不尽なことを結構言われます!

でも、私はショップじゃなかったのでまだまだマシな方なんですよね。修理やプラン変更などのアフター業務がないので…

働いて感じたこと・学んだこと

携帯販売の仕事を経験してから、日常生活で「契約」や「セールストーク」に対してすごく冷静になれました。

「このオプションに入らないと契約できません」なんて言葉にも、「本当にそうかな?」と冷静に考えられるようになったのは大きな収穫です。

また、忙しい現場で新人さんを見てきたおかげで、今では他の職場でも「一生懸命な人を自然と応援したくなる」ようになりました。

あの頃の現場経験が、自分の「人を見る目」や「働く姿勢」を作ってくれた気がします。

あとは…仕事中限定ですが、あんまり人見知りしなくなったかもしれません。

話したことがない人相手でも、余裕で話しかけられるようになりました。

まとめ

携帯販売の仕事は、確かに離職率が高いとも言われます。

でも、店舗の雰囲気や配属先によっては本当に働きやすい環境です。

イオンなどの大型店ではイベント時の盛り上がりや仲間との一体感もあり、忙しいながらも楽しい思い出がたくさんあります。

今振り返っても「あの経験があったからこそ今の自分がある」と思える仕事でした。経験して良かったです!

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